『鯉&喜代姫』 別珍地に描かれるのは武蔵弁慶の幼名で知られる鬼若丸。その昔、 子供をとり害をなす比叡山横川の池の 巨鯉を退治したという、 お話を元に描かれた錦絵を見事な刺繍で施している。 サテン地には、能の「道成寺」僧に裏切られた女が描かれている。 男を追う一心で身を蛇に変え、水かさを増した日高川を泳ぎ渡った 女が寺の鐘に隠れた男を焼き尽してしまったという あまりにも悲しい話から、蛇身になってしまった喜代姫を 龍が救いにきたらという願いを込めてデザインされている。